当記念館について

加藤唐九郎は作陶家と同時に桃山陶の研究者としてキャリアをスタートしました。研究者としての成果は、昭和8年刊行の処女作『黄瀬戸』(宝雲舎)や『陶器大辞典』(宝雲舎)の編纂・刊行という形で結実しましたが、その過程で収集した多くの書籍、さらに古窯から発掘した膨大な数の陶片を、 唐九郎は 陶磁器研究の参考資料として長期にわたり保存し公開する方策を探っておりました。その思いは著名な法律学者であり当時東京大学名誉教授であった故川島武宜氏の共感を得るに至り、氏のご尽力により財団法人翠松園陶芸記念館は1976年(昭和51年)9月愛知県教育委員会の許可を得、同年12月、財団法人としての設立登記を完了、そして1979年11月、記念館落成に至りました。

川島教授

当館は、唐九郎作品およそ200点、蔵書約1万冊、古窯から発掘された陶片多数を擁しております。当初、唐九郎はこれらを作陶の技術的参考資料として整理・公開することを目指しておりましたが、現在では多くのやきもの愛好家のご要望に応え唐九郎作品を中心に展示・公開しております。開館は金曜~日曜までの週3日と祝祭日、午前10時より午後4時までとなっています。
なお当館ウエッブサイトでは、加藤唐九郎の生涯と作品を紹介するとともに、博覧強記であった唐九郎の「やきものについての知見」を愛好家の皆様のために随時公開してまいります。このサイトを仲立ちとして多くのやきもの愛好家の方々が唐九郎記念館に一度足を運んでくださることを願っております。